MINI MACHIYA | RAN SUSHI | Interior | AND lab | APAC Glocal Commercial Design Consultants Group

ミニ町家｜ラン寿司

飲食インテリア｜和食ダイニング

ラン寿司｜ミニ町家

2022年｜中国北京

北京で最も評価の高い寿司店のひとつ「然寿司」。その兄弟店である「焼屋」は、店主の最新ベンチャーであり、人々が心地よく飲み、語らい、本格的な日本料理を楽しめる空間である。オーナーは、日本文化を多感覚的に体験してもらい、料理への理解を深めてもらいたいと願っている。

建築家は、従来のインテリアデザインの枠を超え、建築のタイポロジーの視点からこの空間にアプローチした。このプロジェクトでは、「マイクロシティ」というコンセプトを取り入れ、都市の建築空間の複雑さをインテリアにスケールダウンすることで、豊かで重層的な空間体験を生み出している。

寿司レストランはコンパクトで親しみやすく、そのデザインは江戸時代の密集した曲がりくねった空間からインスピレーションを得ている。狭い店内に、建築家は「町家」のミニチュアを個室として埋め込んだ。この "町家 "は、文字通りの過去の模倣ではなく、鉄板を使って現代的に再構築されたものである。鉄と木の意図的なコントラストは、一般的な日本料理店の典型的な「和風」の美学を覆す。

伝統的な町家のファサードのように、バーに面した寿司「町家」の側面は、無垢と空洞の構成が特徴である。木製の "ソリッド "セクションには、レジや収納などの機能的な要素が配置されている。ガラスの "ヴォイド "はプライバシーを確保しつつ、空間に奥行きを与えている。ガラスの外層はグラデーションのある鏡面フィルムで、中央部分を直接見えないようにしながら、上下の空間を垣間見ることができる。ガラスの内側は全面鏡張りで、個室内に小宇宙の世界を作り出している。