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CRC開発ビル 消えるファサード
ファサード増改築|オフィスビルのファサードデザイン
CRC開発ビル
消えるファサード
2020年 中国 北京

ショッピングモールからオフィスビルに生まれ変わったビル。ファサードの改修と前面広場のランドスケープデザインがオーナーからの要望である。
建物の外観は、独立したデザイン処理ではなく、建物のソリッドなプロフィールを反映したものでなければならない。そこで私たちが考えたのは、消えゆくファサードをつくることです。いわゆる「ソリッド」な部分でも、目線の高さにヴォイド処理を施し、日照と外の眺望を確保している。

持続可能性の観点から、建物の外壁ファサードは、追加的なデザイン処理を施すのではなく、建物の本物の断面を反映させるべきだと考えている。
ここで私たちは、プロジェクトの要求(ファサードをデザインすること)を満たすと同時に、建築家としての立場(ファサードをデザインしないこと)を一致させる方法を考えている。
そこで私たちは、『やる』と『やらない』の中間に位置するデザインを考えた。
消えゆくファサード。

グリルの開く角度を調整することで、ファサードに過渡的なグラデーション効果を生み出している。

そして、この効果をパラメータ化して、各レイヤーのグリッドをリンクさせる。
現在、建物は静止しており、ファサードも静止している。
しかし、歩行者や走行中の車の視点は、それぞれのグリッドの角度が異なるため、経路に沿って変化する。その結果、ファサードは相対的に変化して見える。

いわゆる『リアル』な部分でも、人間の視点から見れば、自然な採光や窓の外の景色を確保するために『イリュージョン』の要素を取り入れている。

エントランスゲートについても、伝統的な "突き出た "建築的フォルムから脱却し、代わりに "凹んだ "デザインを選択した。これにより、すっきりと滑らかなファサードを維持しながら、出入りの際に心地よい景観を提供している。
もちろん、車いす用スロープへの通常の配慮も盛り込まれている。
クライアント
中国鉄路建設総公司
URL
https://www.crcc.cn/